僕が投稿した記事にとってもあまーい。いちごの法則についての記事の中に、新規顧客獲得は、既存顧客へのコストに比べて、5倍のコストがかかる。と言う「1:5の法則」について、みなさんと一緒に勉強をしました。
もしまだ記事を読んでいなければ、この記事を読む前に、一度ご覧いただけれればと思います。s
みなさん記事を読んでいただけましたか?
この記事の中で、既存顧客を大切にして、営業を行うと書きましたが、その既存顧客に対して、どのように、マーケティングをするのか?
と思うのですが、それを分析する方法に、今回説明する「RFM分析」と言うものがあります。
では次に、RFM分析について、説明していきます。
目次
RFM分析ってなに?
では本題に入ります。
RFM分析とは、Recency(直近いつ)、Frequency(頻度)、Monetary(購入金額)の3つの指標から、優先順位の高い顧客、低い顧客をグループ分けを行う。
これがRFM分析となっています。R・F・Mの意味をひとつずつ説明していきます。
Recency(直近いつ)
言葉の意味から「○○からどのくらいたっているのか?」
(例)「商品購入後1カ月以内」「来店後2週間以内」など。
自分たちのサービス・商品を買ってくれて、その次の来店・購入までの期間が「Recency」となります。
Frequency(頻度)
Frequencyは頻度となっているので、過去「何回○○したのか?」と言う指標になります。
(例)「過去に10回購入した」「過去に5回購入した」などです。
自分たちのサービス・商品を何回購入したのか?がFrequencyとなります。
Monetary(購入金額)
Monetary(購入金額)となっているので、サービスや商品に対して、どのぐらいの金額を使ったのかの?を指標とします。
つまり購入総額が多い顧客を分析します。
(例)Aさんは1万円 Bさんは5万円。Bさんの方が優良顧客になります。
このように、自社のサービス・商品に対して、購入金額が多い、顧客の優先順位の指標を分析します。
合計点数からランク付けをします。
例えば、さっきの3つの項目を
Recency(直近いつ)
- 1~2週間以内の来店 5点
- 3~4週間以内の来店 4点
- 1~3カ月以内の来店 3点
- 3~6カ月以内の来店 2点
- 7~12カ月以内の来店 1点
Frequency(頻度)
- 過去に15回以上 5点
- 過去に10回以上 4点
- 過去に5回以上 3点
- 過去に3回以上 2点
- 過去に1回以上 1点
Monetary(購入金額)
- 20000円以上 5点
- 15000円以上 4点
- 10000円以上 3点
- 7000円以上 2点
- 4000円以上 1点
その合計点数で顧客をランク付けしていきます。
(例)
- A 12点以上
- B 10点
- C 8点
- D 5点
- E 3点
この例を使用して、ランク付けをしてみましょう。
顧客 木村様
- Recency(直近いつ) 7~12カ月以内の来店 1点
- Frequency(頻度) 過去に1回以上 1点
- Monetary(購入金額) 20000円以上 5点
合計点数 7点
ランク D
となります。
こうやってランク付けをしていくので、簡単ですね。
ランクに応じた営業方法を作成していきます。
その営業方法も、ランクが高い顧客に対して、特別な営業方法を行っていきます。
そうすることで、結びつきの強いの顧客との関係性をさらに強くすることで、リピートと口コミによる拡散を狙っていきます。
ではどのような営業方法がいいのでしょうか?
これは業種によって様々だと思います。
例えばの話で、飲食店で考えていきましょう。
飲食店の場合
- A VIPルームへのご招待・ウェルカムドリンクサービス・DM・Aランク様限定メニュー
- B DM(下記内容)・Bランク様限定メニュー・優先予約席の確保
- C ダイレクトメール(キャンペーン・新標品・誕生日クーポン・月替わりクーポン)
- D ダイレクトメール(キャンペーン・新商品・誕生日クーポン)
- E ダイレクトメール(キャンペーン・新商品)
飲食店で考えてみましたが、このような感じです。
こうやって差別化することで、ランクが高い既存顧客への営業(サービス)を行っていきます。
特別な扱いをしてくれる、お店には、何度でも足を運んでみたいと思いませんか?
RFM分析の活用方法例(訪問看護で作ってみた)
では訪問看護で同じ様に、RFM分析で顧客の優先順位を決めていきましょう。
訪問看護の顧客の紹介とは、どのようなところが多いのか?
居宅介護支援事業所・医療機関・地域包括支援センターなどが主になってくるでしょう。
その中で今回は居宅介護支援事業所(以下居宅と記載)についての営業方法を考えていきたいと思います。
まずは分析方法から考えていきます。
Recency(直近いつ)新規ご利用者様の紹介間隔(平均値)
(例)居宅Aが、4月に1件の新規紹介、その後7月に新規の1件、紹介間隔として、平均して2カ月に1回の紹介となるため、5点になります。
- 1~3カ月 5点
- 4~7カ月 4点
- 7~9カ月 3点
- 10~12カ月 2点
- 12カ月以上 1点
Frequency(過去の紹介回数)
(例)居宅A過去に3回の紹介あり。3点の加算となります。
- 過去に15回以上 5点
- 過去に10回以上 4点
- 過去に5回以上 3点
- 過去に3回以上 2点
- 過去に1回以上 1点
Monetary(新規紹介ご利用者 月の定期訪問総数)
どれだけ収益を上げたかの、金額でもいいですが、訪問回数でも、おおよその収益の差別化はできるので、今回は新規ご利用者の月の定期訪問回数にしました。
(例)A居宅から、4月、7月の新規ご利用者様は、週1回の訪問の方が2件。そのため月の訪問回数は8回となり。4点となります。
- 16回/月 5点
- 12回/月 4点
- 8回/月 3点
- 4回/月 2点
- 1回/月 1点
ランク(合計点数)
- A 12点以上
- B 10点以上
- C 8点以上
- D 6点以上
- E 3点以上
(例)A居宅はRecency 5点 Frequency 2点 Monetary 3点
合計点数が10点となります。この場合は合計点数よりランクBとなります。
ランクに分けての営業方法
- A お中元・お歳暮・開設祝い・内覧会への参加
- B お中元・年賀状(一言添えての手書き記載)・開設祝い
- C 年賀状(一言添えての手書き記載)暑中見舞い
- D 年賀状・暑中見舞い
- E 年賀状
ランクに分けての営業方法をそって、A居宅のランキングはBの方法で営業を行っていきます。
闇雲に、営業をするよりは、こうやって、居宅をランク付けする事で、営業方法を変えていく事で、効率よく営業をしていきます。
分析の評価の仕方は、半年に1回もしくは、1年に1回程度行っていき、ランキングのづけをしていくと、関係の強い、居宅を知る事ができるでしょう。
RFM分析ってなに?まとめ
RFM分析のまとめ
- RFM分析とは、Recency(直近いつ)、Frequency(頻度)、Monetary(購入金額)の3つの指標から、優先順位の高い顧客、低い顧客をグループ分けを行う。
- ランキング分けした顧客に対して、それぞれの営業を行っていく。
- 需要が高い顧客との、結び付きをさらに強くする事で、効率良く営業を行う。
今回はRFM分析について、紹介してきました。営業方法は、事業所により様々だと思いますし、分析の仕方なども、それぞれだと考えています。
ひとつの参考にしていただけると嬉しいです。
こうやってこれからも、「人生を豊かにするインプット、アウトプットブログ」を更新してきますのでよろしくお願いします。