今回も診療報酬改定2022の機能強化型訪問看護ステーションの見直しについての説明していきます。
前回も診療報酬改定の記事も書いていますので、参考にしてくれればと思います。
【診療報酬改定2022】知っておこう!!複数ステーションの24時間対応体制加算の見直しについて
目次
機能強化型訪問看護ステーションの、どこが見なおされたのか?
機能強化型訪問看護管理療養費1及び2について、他の訪問看護ステーション等に対する研修等の
実施及び相談の対応実施を必須の要件とするとともに、評価を見直す。(厚生労働省のプレゼンテーションより引用)
【改定前】(原文)
【機能強化型訪問看護管理療養費1及び2】
機能強化型訪問看護管理療養費1 12,530円
機能強化型訪問看護管理療養費2 9,500円
[施設基準]
ア~キ 略
ク 地域住民等に対する情報提供や相談、人材育成のための研修
を実施していることが望ましい。
【改定後】(原文)
【機能強化型訪問看護管理療養費1 及び2】
(改)機能強化型訪問看護管理療養費1 12,830円
(改)機能強化型訪問看護管理療養費2 9,800円
[施設基準]
ア~キ 略
ク 直近1年間に、人材育成のための研修等を実施していること。
ケ 直近1年間に、地域の保険医療機関、訪問看護ステーション又
は住民等に対して、訪問看護に関する情報提供又は相談に応じて
いる実績があること。
コ 専門の研修を受けた看護師が配置されていることが望ましい。
[経過措置]
令和4年3月31日において現に機能強化型訪問看護管理療養費1
又は2を届け出ているものについては、令和4年9月30日までの
間に限り、当該基準を満たすものとみなす。
※赤文字の部分が今回見直された部分です。
簡単に言うと変更点は以下内容です。
- 機能強化型1と2の算定要件が変更し、報酬額が300円上がった。
- 1年以内に、ステーション内での人材育成の研修を実施している。
- 1年以内に外部への情報提供や研修などを行っている。
- 認定看護師、専門看護師、特定看護師、診療看護師など在籍している事が望ましい。
これをみると、変更点が追加され、報酬額が少しUPしていますね。
この事から、機能強化型1、および2については、施設基準のハードルがまた上がりました。
機能強化型訪問看護ステーションの見直し、なぜ見なおされたのか?
今後、2025年問題から、後期高齢者の数が増える事で、医療機関での受け皿のキャパシティーを超える事から、病院から在宅医療へシフトしていくからです。
そして、在宅医療へシフトする事で、在宅での治療のハードルが下がり、より高度なケアを、必要とするご利用者も増えてくる可能性があります。
そのため「質の高い訪問看護の確保」「訪問看護の連携強化の推進」を掲げ、質の高いケアを提供できる、体制づくりを国は目指してます。
この事から、今回の診療報酬改定で、機能強化型訪問看護ステーションの見直しが行われました。
今後どのように、私たちは行動するのか?
- 機能強化型の項目を達成する。
- 現状の規模での強みを生かす。
- スタッフ育成、地域との連携を強化する。
上記3つの対応について、記載しました。
まずは、機能強化型の項目を達成できるように、目指す。これには、スタッフの数や、ターミナル、小児など手広く、訪問する必要があります。それを達成するためには、運営規模を広げる必要があります。しかし、スタッフの確保や、地域のご利用者数やステーションの規模によって、達成する事が難しい場合もあります。
しかし機能強化型をとれないから、行動しないというのは、国の指針に対して、背をむける事になりますし、ご利用者にとって、質の高い訪問看護を提供するのは、どの事業所も、その志は一緒であると私は考えています。
そのため、機能強化型にこだわらず、現状の規模のまま、ステーションの強みを生かす事、そして、いま在籍しているスタッフを認定看護師や特定行為研修など、専門性の高い看護師として育成していく事。また地域との連携の強化をもとめているので、地域の保険医療機関や、住民との交流の場を設け、それらのつながりを強化する事です、国から提示されている「質の高い訪問看護の確保」「訪問看護の連携強化の推進」について応える事が可能です。
このように、今できることから、「質の高い訪問看護の確保」「訪問看護の連携強化の推進」についてクリアしていきましょう。
機能強化型訪問看護ステーションの見直しについて。まとめ
【まとめ】
- 「質の高い訪問看護の確保」「訪問看護の連携強化の推進」が国の指針として提示された。
- 機能強化型1と2の算定要件が変更され診療報酬もUPされた。
- 「質の高い訪問看護の確保」については「人材育成の研修」や「専門性の高い看護師の在籍が望ましい」の算定要件が追加された。
- 「訪問看護の連携強化の推進」につては「他訪問看護ステーション、地域住民、保険医療機関に訪問看護の情報提供、または相談に応じる」事が算定要件に追加された。
- ステーションの規模に応じて、機能強化型を目指す。またはそれにこだわらず、「質の高い訪問看護の確保」「訪問看護の連携強化の推進」について今できる事を行う。」
今回は「知っておこう!!機能強化型訪問看護ステーションの見直し」についての記事をかきました。こうやって診療報酬改定について、調べていると、今後の訪問看護ステーションの在り方がわかってきて、日々自分達も、頑張らなければと思います。今回の記事がみなさんにとって参考になればうれしいです。
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