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【訪問看護】点滴依頼!!大丈夫!!焦るな 血管確保テクニック

前回は依頼から準備までの内容を記事に書きました。

準備までの記事はこちら↓を参照してください。

【訪問看護】点滴依頼!!焦るな大丈夫!!準備編

今回は実際の点滴の実践について記事を書きます。

点滴依頼!!大丈夫!!焦るな 実践編 血管確保テクニック

血管確保にも色々なテクニックがあると思います。

在宅ではほとんどが単独訪問のため、血管確保ができなければ、すごく焦ります。

なぜなら、血管確保できないと、ご利用者さんも苦痛ですし、次の訪問時間も刻々と過ぎていき、次の訪問に影響を及ぼす可能性があるからです。

また、自分での対応が難しい場合は、他のスタッフの力を借りる必要があります。

もちろん、それは悪いことではありません。

しかし、できれば自分で血管確保して、スムーズに終わらせたい。。。。

みなさんそう思われると思います。

そのためには、血管確保の確率を上げるためには、テクニックが必要となるます。

その血管確保のテクニックについて、いくつか説明していきます。

血管確保のテクニック その1   血管を怒張させる

まずは血管を怒張させる方法です。

怒張って、漢字でみると、「怒」「張る」デメリットがある感じはありますが、血管確保をする上で必要な手技になります。

なぜなら、血管を怒張させることで、「穿刺しやすくなる」「逆血が確認できる。」と血管確保には欠かせない技術です。

駆血帯の使用テクニック

血管確保する位置の5cm〜10cmの部位より、中枢側で、静脈が怒張する適度に駆血する必要があります。

なぜかと言うと締めすぎると、動脈の血流も阻害してしまい、逆に血管の怒張がしなくなります。

ではどのような、圧で締めればいいのでしょうか?

40mmhg程度の圧で駆血しましょう。。。。

と書かれていますが、40mmhg程度って難しいですよね。

実際、手動の血圧計で40mmhg程度で圧に調整してみました。

確かに静脈はぷっくり浮き上がってます。

 

このぐらいがベストの圧という事です。

逆に圧が高いと、血流が遮断され、手が白くなったり、紫色になります。それは締め過ぎのサインなので、圧を緩めます。

しっかり絞めた方が、血管が怒張すると思ったら、大間違いです。なんでも適度が重要なのです。そのためにも、腕の色調が変わらない適度な駆血を心がけて、駆血帯を使用しましょう。

末梢から中枢にかけて撫でる。

末梢から中枢に向けて撫でることで、血液を中枢に集めて、血流量を増やします。

それにより、血管が穿刺しやすくなります。

昔、血管を叩く、ベテランの看護師さんがいました。しかしこれは、対象者も叩かれることで痛いですし、痛みの影響で、血管が収縮する可能性があります。

そして叩かれて痛い!!穿刺されて痛い!!2度の痛みはかわいそうです。。

なので、叩くより、撫でる。「血管さん、でてきてください。」と思って、末梢から中枢にかけて撫でてみましょう。

私の場合は、アルコール綿で、末梢から中枢にかけて消毒して一石二鳥で消毒と血流を促します。

ここで注意なのは、アルコール綿が冷たいと、相手側も「冷たい!!」と感じて、交感神経が優位になり、血管が収縮する可能性があります。

それを予防するために、少しアルコール綿を絞ると、冷たさは少し和らぎます。この小さな心使いも、血管確保には、役に立つのです。

この末梢から中枢に向かって撫でる手技は、簡単にできて、特にデメリットもないので、実際ためしてみてください。

手をグーパーしてもらう。

手をグーパーする事をクレンチングと言います。

クレンチングを行うことで、血流が増加し、中枢の駆血部位への血流が増えることで、血管が怒張しやすくなります。

しかし、これはご利用者が、指示動作が可能な場合にできる手技です。

そしてあまりこれをやりすぎると、筋肉の細胞からK(カリウム)が放出するため、採血結果でK値が上昇する可能性があるので注意が必要です。

行う際には、あまり強く握らず、軽くグーパーしてもらう程度で行ってもらいましょう。

心臓より低い位置にする。

手を心臓よりも低い位置にする事で、重力の作用で、血液量が増えます。

ベッドで寝ている場合にはサイドレールを外し、外側に垂らすようなポジションをとることで、血管を怒張させることができます。

少し外側に垂らして、怒張してきたら、固定しやすいポジションに戻して穿刺を行います。

血管をあたためる。

お風呂に入った後は、血管が拡張して、浮き上がっているのを見た事があると思います。

このように、温めることで血管が拡張し、血液の流れがよくなり、血液量も増える事で、穿刺しやすくなります。

方法としては、40℃程度のお湯で温めたり、ホットタオルなので、温めてあげるといいでしょう。

少し準備がいり、手間がかかりますが、リラクゼーション目的で行う事で、一石二鳥の方法でもあります。

血管確保のテクニック その2 穿刺時のテクニック

細いゲージの針をに変更する。

点滴を投与する際に、翼状針を利用すると思います。

翼状針にもサイズが色々あります。

その中でも、私たちが利用するゲージは22Gと23Gのものを利用すると思います。

    

左の黒が22G  右の青が23Gです。

個人的には22Gの翼状針の方が持ちやすく、穿刺がしやすいと私は思っています。

しかし、22Gで穿刺しても、血管確保が難しい場合には、細いゲージの針を使用しましょう。それでも難しい場合は、もう1Gサイズを上げて、24Gのものを使用し血管確保を試みます。

特に脱水の症状の、高齢者には細い針で穿刺する方が、無難かもしれません。

兎に角、一度駆血してみて、血管があるか確認しましょう。

翼状針の持ち方を工夫

翼状針の羽を持って、穿刺すると逆血が見えにくくないでしょうか?

特にゲージが上がれば、上がるほど、持ちにくく、逆血の確認が難しく感じます。

翼状針の穿刺時の持ち方を確認すると、親指と人差し指で、羽をもち穿刺する方法か正式なもち方みたいですが、これでは、手が邪魔で逆血が確認しづらく感じます。

そこで私がいつもやっているのでは、右手で持って穿刺する場合には、左側の羽を、右側に折り畳み、穿刺する方法です。

これなら逆血がすぐに確認できるので、それに合わせて、針の進め具合や、角度も変更することが可能です。

針先が真っ直ぐになっているかを確認しこの方法で一度試してみてください。

血管の二股を狙い穿刺する。

血管を穿刺する際に、固定を十分にしてても、逃げられる場合があります。

固定をして上から血管を押すと、右に寄ったり、左に寄ったり。。。そのような経験があると思います。

左によるから少し左寄りで穿刺しようと思って、いざ穿刺すると、うまくいかないこともあります。

その場合は、二股になっているところを狙って穿刺すると、血管が逃げられずに、穿刺することができます。

実際の私の腕を駆血した血管をみてましょう。

 

この様に、赤く塗っている所は二股になっている血管です。この二股の間から穿刺することで、血管が逃げにくく、入りやすい血管なので、もしこのような場所があればトライしてみてください。

浮腫の方への血管確保

浮腫の方への血管確保は困難な場合が多いです。

浮腫の方への、血管確保はみなさんどのようにやっていますか?

駆血をしても、浮腫が強く、血管がわかりづらい事が多々あります。そのような場合は一度、この下に血管があるなと言う場所を、上から押してみてください。

そうすることで、浮腫の部分が凹み、血管が浮きでてくる場合があります。

その際に、闇雲に、どこの部位を押すのではなく、解剖学的に血管がある部位を押すと、より血管を見つけ出すことができます。

あとは、アルコール綿で拭いてみる。

これは、感覚の話になるのですが、アルコール綿で拭くことで、皮膚と、血管の境目ができて、浮き上がって見えます。ほんの少しですが、凹凸ができ、血管がみえやすくなります。

そうやって、穿刺できる血管を探して、血管を確保できた時には、かなり嬉しいですよね。

一度みなさんも、試していただければと思います。

血管確保テクニック 最後に。。

今回は血管確保のテクニックについての記事を書いてみました。

採血を工夫する方法は、他にも色々あると思います。また個人的に工夫されている方もいっぱいいると思います。

工夫の方法をいくつを知っていることで、血管確保の確率を上げることができます。またそれにより対象者への負担を軽減することができます。

今回は私が紹介した方法は下記の内容になっています。

血管を怒張させる方法

  • 駆血帯は採血部位より5〜10cm上で締め過ぎに注意。
  • 末梢から中枢にかけて撫でることで、穿刺部位の血流を増やそう。
  • クレンチング(グーパーしてもらう)はやりすぎ注意。K上昇リスク。
  • 心臓より低い位置へブラーんと垂らして、血流増加。
  • 血管を温めることで、血管拡張と血流増加。

穿刺時のテクニック

  • 血管に合わせて、針のゲージを変えよう。
  • 翼状針のもち方を工夫しよう。
  • 血管の二股の股を狙い血管確保しよう。
  • 浮腫が強ければ、押さえてみて、血管を出そう。アルコール綿で拭くと血管が浮き出てくる。

これ以外にも、方法について知っていれば、是非コメントなどで教えてくれれば嬉しいです。

この記事いいなと思ってくれれば、コメントやシェアをしてくれると嬉しいです。またインスタグラム、ツイッターしています。よければフォローよろしくお願いします。

最後に、看護師さんや医療者の方、また潜在看護師の方など、もう一度働きたい、働く場所を変えたい。キャリアアップと収入Upを目指したいと思う方がいると思います。看護師求人 年間44万人が利用する看護師転職サイト『ナースJJ』 看護師の転職ならジョブデポ看護師のリンクより参考なしていただければと思います。
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