みなさんこんにちわ「WAKANのカズヒロ」です。
前回は訪問時の業務内容についての記事を書きました。
まだご覧になられていない方がいましたら、是非一度ご覧いただければと思います。
今回は訪問時の医療処置について、いったいどのような医療処置が多いのかをみなさんに紹介したいと思います。
目次
訪問時の医療処置 厚生労働省のデーターを見てみよう
今回も厚生労働省のデーターを主に、紹介していきたいと思います。
リンクを貼っておくので、ご覧いただければと思います。
Excelでの表示なので、OfficeのExcelがダウンロードされていなければ、文字化けしてしまうので、そこはご了承ください。
訪問看護ステーションの利用者数,9月中の看護内容(複数回答)、要介護(支援)度-適用法別
服薬管理・点眼等の実施
服薬管理・点眼等の実施が一番多い医療の処置となっています。
確かに、慢性期のご利用者が多い中、服薬管理での訪問は沢山あります。
在宅での生活を長く続けようと思ったら、療養生活の指導と、服薬管理は重要ですもんね。
ではどのように服薬管理をしているのでしょうか?
主にお薬カレンダーを使用し、一週間分を配薬する場合や、週に2回の訪問するご利用者であれば、2回にわけての配薬する事があります。
例をあげると、認知症のあるご利用者や、視覚的な部分に問題があれば、目印となるものを記入しておく事や、大きく見やすい、文字で日付の記載やしておくなどの工夫をします。
他にもPTPシートの内服薬であれば、主治医の許可をもらい、一包化にすることも可能です。ご利用者の状況に分けて、仕様の変更も工夫していきます。
そうして、私たちが介入する事で、飲み忘れていたことが、試行錯誤をする事で、内服できるようになっていくのは、効果を感じる瞬間でもあります。
時々ではありますが、ご本人のスタイルを変えたくない、ご利用者も中にはいます。お薬カレンダーは拒否、内服のチェックも無理なんて事も実際にあります。
なかなか厄介なのですが、強制はせずに、徐々に関係性を作りながら、行っていくと、介入する事ができる事があります。
今まで飲んでくれなった人が、関係性ができてくると「〇〇さんが必要と言ってくれるから飲んだ」と言ってくれる方もいます。
根気強く、飲み忘れても相手を否定せずに、ご本人のペースに合わせて、服薬管理を行っていきましょう。
浣腸・摘便
排便コントロールで関わる機会もあり、その時に浣腸、摘便を行う場面が多くあります。
私の経験では、浣腸を行う機会はありましたが、摘便を行う機会が少なく、経験値としては、少ない技術でした。
これが割とテクニックにいるんです(笑)
順調に便を排出できた時は、なんだかうれしく思いますが、直腸粘膜を傷つけないように行う事を心がけましょう。
褥瘡予防
寝たきりのご利用者や、麻痺のある方、ターミナルで状態が悪い、元々褥瘡があり、他の部位の褥瘡予防が必要。こういった褥瘡発生リスクが高い、ご利用者に褥瘡予防を行います。
在宅では褥瘡ができてしまうと、なかなか治癒に導く事ができません。
なぜならば、病院ではれば、2時間ごとの体位変化は可能ですが、施設、自宅では2時間毎の体位変換など到底無理です。
だいたい、訪問する対象の年齢を考えると、介護者も同じ様に高齢であるケースがほとんどです。その介護者の負担を考えると、毎日行う事が困難です。
そのため、事前の褥瘡予防はとても重要となります。
例えば、予防方法としては、自動体位変換付きのものや、ADLに合わせた、エアマットの選定であったり、介護者の介護指導、褥瘡部位の後発部位への予防的な塗布薬の仕様、ポジショニングなども多岐に渡り予防策を行っていきます。
褥瘡を予防するためにも、その人の褥瘡発生のリスクを考慮した上、対応を行っていきましょう。
緊急事の対応
意外に多いと感じるのが、緊急事の対応についてです。
24時間対応体制を取っているステーションではれば夜中も対応することがあります。
これがいわゆる、オンコールというものです。
そのオンコールについての記事も書いているので、参考に一度見ていただければと思います。
膀胱留置カテーテルの交換・管理
膀胱留置カテーテルの交換・管理では、1ヶ月毎のもしくは、二週間毎のバルンの入れ替えを看護師が行ったり、バルン留置中のケアや、管理方法の指導をご家族や施設スッタフへの指導を行う機会があります。
例えば、バルンの固定位置や、入浴時の留意点など。またバルン閉塞を、起こしやすいご利用者であれば、膀胱洗浄を行う事があります。
まとめ&終わりに
訪問看護の医療処置の多い順はこれ!!
- 服薬管理・点眼
- 浣腸・摘便
- 褥瘡予防
- 緊急時の対応
- 膀胱留置の交換・管理
今回は厚生労働省の統計データーを活用して、「訪問看護の業務内容の医療処置」についての記事を書いてみました。
統計を見るとズバ抜けて、服薬管理が多い事に少しびっくりしましたが、病状をコントロールするためにも、薬物療法は必要ですよね。
また高齢者の1人暮らしや、認知症を患っているご利用者など、様々な状況は影響しているだと考えられます。
今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。より良い看護を目指してみなさんと学んでいればと思っています。
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