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【訪問看護】訪問時の業務内容~厚生労働省の統計を参考に~

みなさんこんにちわ「WAKANのカズヒロ」です。

前回は、訪問看護の利用者でよく出会う疾患を第5位まで紹介しました。

今回は、「よく出会う疾患については理解できた!!。」けれども、「訪問先でどんな事をしている?」と思われる方がいると思います。

そんな人のために、今回は訪問先での業務内容について、厚生労働省のデーターを参考に紹介したいと思います。

訪問看護について興味があり、知りたい人にとって参考になれば嬉しいです。

訪問看護の業務内容について厚生労働省の統計をみてみよう。

厚生労働省「平成28年介護サービス施設・事業所調査」を参考にしました。

下にリンクを貼っておきますので、一度確認してみてください。

訪問看護ステーションの利用者数,9月中の看護内容(複数回答)、要介護(支援)度-適用法別

それを参考に、看護内容の提供をグラフにしてみました。

グラフには、上位8つの看護内容のみ記載しました。それ以外にも、「社会資源の活用の支援」「家屋改善・環境整備の支援」「介護職員による痰の吸引等の実施状況の確認・支援」などもあります。

では、上位8つの中から、ピックアップして、解説していきましょう。

訪問看護の業務内容 状態観察

 

状態観察は全体でも90%以上の割合を示しています。

これは、私たちが普段している事で、その現場が在宅に変わっただけです。

そして病院の時に比べれば、自宅でも生活できる状態なので比較的安定している方が大半です。

しかし在宅では、ほとんどが看護師単独での訪問と言う事です。

そのため、何かあれば、その場にいる自分が判断しなければなりません。

もちろん不安であれば、管理者に相談することも可能なので、安心してください。

では、状態観察時に意識しておくポイントとしては、もちろんアセスメント能力の知識などが求められるのですが、まずは「あれ?いつもと違うな」と感じる事が大事だと私は思います。

「あれ?今日は山田さん、いつもと表情違うな。。あれいつもと呼吸の仕方違うな。。」これが気づけないと、異常を早期発見する事ができません。

そのためにも、ある程度事前に情報収集し、起こりそうなことを、情報から予測しておくことで対応が上手くいく場合があります。

また普段の様子などを知っておくと、異変に気づきやすく、早期発見につながります。自分が初回訪問の場合は、その場で他スタッフへ聞いてみる事や、家族、施設スタッフに確認しましょう。

疑問に思ったり、あれ?と思った時は、確認のためにも、聞くの事が大事です。

それから、気づく目線を持つ事、それから、知識の引き出しを多くするためにも、フィジカルアセスメントの勉強をしておくことをおすすめします。

本人の療養指導

状態観察の次に多いのが、「本人への療養指導です。」全体の50%程度はこれにあたります。

本人の療養指導とは、例えばどのよなものがあるのでしょうか?

  • インスリンの自己注射の指導
  • 在宅酸素の使用についての指導
  • 腹膜透析の指導
  • ストーマ管理や交換の指導
  • 自己導尿の指導
  • 内服管理・水分管理・食事管理の指導

上記の内容がそれにあたります。

それに関しては、医療機関でも指導を受けていますが、訪問看護が入り、継続して指導を行っていきます。

そのため、ある程度自分自身も、人に教える事ができるまでの知識を必要となります。質問をされても、答えれるぐらいの、予備知識を準備はしておきましょう。

最近はネットでの情報収集をしているご利用者もいます。熱心な方であれば、自分の病気や薬についても調べてる方もいらっしゃいます。

もし、質問されて答えることができなければ、「今度まで調べてきます。」と伝えておきましょう。

そう伝える事で相手も、自分のことを意識して考えてくれていると感じてくれ、信頼関係を築くきっかけとなります。

なぜなら、指導は看護師と利用者の信頼関係が重要です。

信頼できない人からの指導は聞く耳たちませんもんね。

そして、そのご利用者の性格や理解度によっては、時間はかかることがありますが、根気強く、ご利用者のペースに合わせて指導を行っていきましょう。

家族への介護指導・支援

 

4番目に多いのが家族への指導です。在宅に帰ってくると、四六時中病院のように、看護師が居てるわけではありません。

そのため、ご家族の協力が必要となります。

例えばオムツ交換などもそうです。

「オムツ交換を教えるの?」と思われる方がいると思いますが、ご家族は素人です。子供のオムツは替えた事ががある方いるかもしれませんが、大人のオムツを変えた事がある人は少ないでしょう。

そして私たちは、オムツ交換を学生時代に習いましたが、ご家族の方々は、寝たきりの人の、オムツ交換の仕方など習っていません。

そこで私たちが、ご家族に看護師の知識や技術を、ご家族に指導します。

特に退院してきたばかりの場面で、介護指導が必要となります。

他にも、吸引の方法や、食事介助の方法など、生活面で必要な事を、家族さんへ指導してきます。

指導の時には、ご家族の年齢も考慮しながら、できるだけ、医療用語を使用せずに、噛み砕いて説明してく事を心がけましょう。

身体の清潔保持の管理・援助

5番目に多いのが、身体の清潔保持の管理・援助です。

では内容をみていきましょう。

  1. 清拭
  2. 陰部洗浄
  3. 洗髪
  4. 手・足浴
  5. 入浴介助
  6. 更衣介助

上記内容がこれにあたります。

ペットボトルのフタに穴を開けて、シャワーボトルでの陰部洗浄や洗髪を行ったり、ごみ袋とダンボールを使用した足浴など、自宅のある物品を利用してケアをおこなっていきます。

入浴介助も、自宅のお風呂なので、ご自身のADLを考慮し、ケアを行っていきます。

また。ご自宅の物品をお借りするので、扱いは丁寧に行い、使用する物品や使用した後はどうすればいいのかを確認しておく必要があります。

排泄の援助

 

訪問看護師になって、意外に多いなと持ったら、全体の6番目の割合で行われるが、この排泄援助です。

訪問時のオムツ交換、必要に応じてトイレ介助、そして摘便や排便コントロールなどこれにあたります。

このオムツ交換、トイレ介助は私も数多く経験してきましたが、摘便はあまり経験した事がありませんでした。

その摘便を行う機会が結構あるんです。

温罨法や、腹部マッサージなどを行った後に摘便を行い排泄援助をいます。

意外とこれがテクニックがいるんです(笑)

そして、排便コントロールでは、食生活、運動習慣、排泄時動作、内服の調整等、個人の排便習慣に合わせて、援助していきます。

まとめ&最後に

 

【訪問看護】訪問時の業務内容~厚生労働省の統計を参考に~と言う記事を書いてみました。

上位8つは

 

状態観察

②本人の療養指導

③その他のリハビリテーション

④家族への介護指導・支援

⑤身体の保持の管理・援助

⑥排泄の援助

⑦認知症・精神障害のケア

⑧栄養食事の援助

となっています。今度は訪問看護で多い医療行為についての記事を書いてみたいと思います。

今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。より良い看護を目指してみなさんと学んでいればと思っています。

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